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地方にいながら数十億円を動かす

#01 地方にいながら数十億円を動かす

プロフェッショナルチーム
アセットマネジメントグループとは

サーラといえば、地域密着。
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。

しかし今、サーラ不動産の中には、数億円、時には数十億円規模で、全国の不動産を対象に投資事業を展開するチームがあります。
それが、アセットマネジメントグループです。

地方に根ざす企業でありながら、なぜ全国で投資を行うのか。
その背景には、これからの不動産会社として生き残るための戦略と、地域に価値を還元し続けるための強い意思がありました。
その最前線で事業を推進する3名の対話から、「稼ぐチーム」の実態と、その先にある仕事の本質に迫ります。

Member

  • 小田

    小田

    不動産事業部/部長

    新規事業として立ち上がったアセットマネジメント事業において、投資判断および事業全体の推進を担う。スピードと精度が求められる意思決定の最前線に立つ。

  • 大林

    大林

    アセットマネジメントグループ/
    デューデリジェンス・リスク分析担当

    仲介・プロパティマネジメントを経て、アセットマネジメントグループへ。
    物件の権利関係や法規制、収益性、リスクを多角的に精査し、投資判断の基盤をつくる役割を担う。

  • 林

    アセットマネジメントグループ/
    仕入れ・リーシング担当

    2013年新卒でサーラ不動産へ入社。仲介業務を経てSMBC信託銀行への出向を経験。
    ファンドや信託スキームの知見を習得し、現在は案件情報の取得からテナント戦略まで担うフロントとして動く。

Topic 01 なぜ今、“外で稼ぐ”のか

アセットマネジメントグループは、
どのような事業を行っているのでしょうか。

小田

2024年に新規事業として立ち上がった当初は、自分たちで不動産を仕入れて、リノベーションして価値を上げて売却する、いわゆる現物不動産の事業からスタートしています。
実際に地元の物件を中心に、外壁の修繕やリノベーションを行って、付加価値をつけて売却するという形で、まずは”自分たちで稼ぐ”という取り組みを始めました。

大林

それまでのサーラ不動産は、仲介や管理といった"手数料ビジネス"が中心だったので、そこから自分たちで不動産を取得して収益をつくるというのは、大きな変化でした。
仲介する側ではなくて、実際に投資して運用する"プレイヤー側"に回ったわけなので、事業としての性質が大きく変わりました。

それまで扱ってきた規模感とも全然違いましたよね。
これまで1億円規模の取引もほぼなかった中で、数億レベルの物件の購入を検討していくことになるので、最初はサーラグループ内の承認を得るのもかなり大変でした。

小田

ただ、その中で見えてきたのが、やっぱり地域の中だけでやっていくことの限界でした。
地方の不動産市場はどうしても価格の上昇余地が限られていて、大きく価値が上がるマーケットではないんですよね。
その中で、取引量や手数料に依存するモデルを続けていくことに対しては、将来的な厳しさを感じていました。
一方で、人件費や建築コストは上がっていく。
そう考えたときに、地域の外に目を向けていく必要があると考えるようになりました。

Topic 02 30分で心を決めた初のエクイティ投資

アセットマネジメント事業は、地元の現物不動産からスタートし、徐々に扱う案件の規模を拡大していきました。
そして2025年11月、神戸でのプロジェクトにおいて、初となるエクイティ投資を実行。

それは、サーラ不動産にとって一つの転換点となる案件でもありました。

神戸の案件について教えてください。

小田

この案件は、これまでのように自社で不動産を取得して運用する形ではなく、取得から運用、売却までを通じて収益の最大化を図るファンドに対して、外部の投資家と共同で出資する、いわゆるエクイティ投資の形でした。
あの時のことはすごく鮮明に覚えています。
ファンドを組成する昭和リース(株)の方が本社に来て説明してくださったんです、30分くらいだったかな。その場でぜひやりたいという気持ちが高まり、社内稟議の準備を始めました。

条件としては、かなり整っている案件でした。
既存のビルを環境負荷の低い建物に改修していくもので、2年ほどかけてバリューアップを行い、その後、安定稼働した段階で売却する、というストーリーが描かれていました。
サーラグループとしても、エネルギー事業を中心にCO2削減や環境負荷低減に取り組んでいる中で、その方向性とも非常に親和性が高かったんですよね。
さらに、投資として見ても、収益見込みも十分で、投資期間も2年半と短い。
加えて、売却候補先の購入意向も見えている状態だったので、出口の確度も高かった。

大林

とはいえ、そのまま進めるわけではなくて、リスクの洗い出しはかなり丁寧に行いました。
実際に現地にも足を運んで、建物の状態や周辺環境を確認しましたし、権利関係や法規制についても一つひとつ精査していきました。
特に今回のようなスキームの場合は、「最終的に本当に想定通りの出口を迎えられるのか」という点が重要になります。
その前提として、テナントが継続して入ってくれるのか、収益が安定して見込めるのかはかなり慎重に見ました。
すべての不確定要素をなくすことはできないですが、その中でどこまでをリスクとして許容するのかを整理し、最終判断に必要な材料を集めていくのが私の役割です。

小田

今回のようなエクイティ投資というスキーム自体、サーラ不動産としては初めての取り組みでしたし、グループ内での承認を得るハードルもかなり高かったです。
その中で最終的に意思決定ができたのは、やはりトップ(社長)の判断が大きかったと思います。
「これまでと同じやり方ではこれからは厳しい」という考えがあったからこそ、新しい領域に踏み出す判断ができ、今回の案件も実現につながりました。

Topic 03 アセットマネジメントという仕事の本質

現物不動産からスタートし、エクイティ投資へ。
地元にとどまらず、エリアは全国へと広がっています。
事業のスケールは一気に拡大し、扱う金額も、意思決定の重みも大きく変わりました。

"稼ぐ"という役割を担うアセットマネジメント事業。
その仕事の面白さと、この事業が会社にもたらす価値とは何か。

アセットマネジメント事業の面白さはどんなところにありますか。

小田

やっぱり、扱う金額のスケールが大きいところが一番ですね。
このエリアで不動産というと、数千万円から大きくても1億円規模の取引が一般的だと思うんですが、今は5億円、10億円といった案件を当たり前に扱っています。
地方都市にいながら、これだけの規模の投資判断に関われるというのは、なかなかない環境だと思いますし、そこがこの仕事の面白さだと感じています。

本当にこの1年で一気に変わりましたよね。
以前は1億円の案件を通すだけでもかなり大変だったんですが、今は5億円、10億円という規模の案件や、エクイティ投資のような複雑なスキームの案件も動いています。
事業が加速度的に成長しているフェーズにあって、その変化の中にいられるのはすごく面白いですし、この短期間でここまで広がっていくんだ、というワクワク感があります。

この事業が会社にもたらす価値はどんなところにあると思いますか。

小田

やはり、会社として"稼ぐ力"をつくれるところが大きいと思います。
これまでのように仲介や管理だけに依存するのではなくて、自分たちで投資して収益をつくることで、会社としての収益基盤が強くなる。そこはこの事業の一番の価値だと思っています。

大林

しっかり利益を出せるようになることで、結果的にそれが地域に還元されていくことにもつながると思うんですよね。

小田

その通り。
大きく分けると、3つあると思っています。

まず一つは、建物や施設への投資です。
emCAMPUSにしろココラフロントにしろ、建物に対し、計画的な修繕や設備更新を行い、長く価値を維持していく。
結果として、地域の方にとっても魅力的な場所であり続けることにつながると思っています。

もう一つは、人への投資ですね。
社員の処遇や働く環境を整えることはもちろんですが、研修や学びの機会を増やしていくことで、会社全体の力を底上げしていく。

これは、一度地域を出ていった学生たちが「この会社なら戻ってきたい」と思える受け皿をつくることでもありますし、より高度な専門性を持つプロフェッショナル人材にとっても、刺激的で挑戦しがいのある環境を整えていく、ということでもあります。
そうして多様な人材が集まり、新しい価値が生まれていく。そこが、会社や地域をさらに活性化させる原動力になると信じています。

そして三つ目が、デジタルや仕組みへの投資です。
業務の効率化や生産性向上につながるシステムの導入など、これからの時代に必要な基盤づくりにも積極的に投資していく必要があると思っています。

外で稼いだ利益を、こうした形でしっかりと会社や人、地域へ還元していく。
それが、この事業の役割の一つだと考えています。

単に利益を生み出すだけでなく、その先で会社や地域の価値を高めていく。
そういった循環をつくっていくことが、この事業の本質なのだと思います。

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